Yearly Archives: 2018

NO.560 眼瞼下垂症について  レイクタウン眼科 木田橋 久明

 眼瞼下垂症について 眼瞼下垂症とは、まぶたが下がってくる病気です。まぶたが下がってくると見えづらい、目が疲れるなどの症状が出てきます。後天性と先天性の眼瞼下垂があります。 後天性眼瞼下垂の場合、一番多いのが加齢性の眼瞼下垂です。これはまぶたを吊り上げている眼瞼挙筋という筋肉が緩んでくるために起こります。 神経の病気である重症筋無力症、動眼神経麻痺などによっても起こることがあります。重症筋無力症による眼瞼下垂は一日のうちで変動するのが特徴であり、物がだぶって見えるなどの症状が出現します。動眼神経麻痺による眼瞼下垂は眼球の動きに異常が出る場合があり、糖尿病や高血圧、動脈硬化や脳動脈りゅう等が原因になることがあります。脳動脈りゅうが疑われる場合は緊急に検査が必要となります。また、最近よくみられるのがコンタクトレンズの長期使用者に起こるコンタクト性の眼瞼下垂です。 先天性眼瞼下垂は生まれつきまぶたが下がっています。これはもともと、眼瞼挙筋の収縮力がほとんどないことに原因があります。重症の場合は視力の発達を阻害するため早期の手術が必要です。 眼瞼下垂症とよく間違われる病気に眼瞼皮膚弛緩症というものがあります。これは加齢とともに上まぶたの皮膚が弛んで、まぶたが下ってくる病気です。眼瞼下垂が進行してくると物を見ようとするときにあごを挙げたり、まぶたを無理やり挙げようとするため、額にしわが寄ったり、眉毛が挙がったりして非常に疲れやすくなります。 眼瞼下垂の治療は、加齢性、先天性、コンタクト性が原因のものでは手術の適応となり、眼瞼挙筋を短縮してまぶたを吊り上げます。上眼瞼皮膚弛緩症では余分な皮膚を切除します。重症筋無力症や動眼神経麻痺による眼瞼下垂は原因となっている病気の治療をします。 ふだんから目が疲れる、見えづらい、肩こりが続いているなど、もしかすると眼瞼下垂の可能性も考えられます。 眼瞼下垂の中には先ほど述べた緊急性を要する病気もあるため、眼瞼下垂が疑われた場合は眼科医の診察を受けることをお勧めします。  

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NO.559 大人のADHDについて 南越谷メンタルクリニック 飯島 毅

最近、新聞や書店、NHKなどマスコミをにぎわしている発達障害についてお話します。         発達障害には、コミュニケーションが苦手という特徴をもつ自閉スペクトラム症(ASD)、字が書けない・読めない、簡単な計算ができない等の問題をかかえた学習症(LD)、それに注意欠如多動症(ADHD)という症状(障害)の総称です。発達障害は、程度の重い人から軽い人までさまざまな人がおり、同じ診断がついていても症状はさまざまです。最近ではADHDやASD単独ではなくASDとADHD両方の傾向がある人が多いのではないか、と考えられてきているようです。そもそもADHDとASDを区別することが難しい人が多いのも事実です。  子どものころから落ち着きがなく怪我ばかり。学校では遅刻や忘れ物が多くて、先生が言っていることがわからず注意されてばかり。大人になっても仕事のミスが多く、要領も悪く、上司から何度も注意される。会議では肝心なことを聞き漏らして失敗する。真面目に頑張っているのに「怠け」などと言われる。また、料理をしているときに電話がかかってくると、つい料理していることを忘れて鍋を焦がしてしまう。頑張っているのだけれど部屋が片づかない。買い物に行くと買い忘れがあってまたスーパーに買いに行かなければならない。メモしたのに、そのメモがどこにあるのかわからない。「軽率」程度なら笑って済ませるけど情けなくなる。  これらのことがあるからといって、必ずしもADHDであるというわけではありません。またADHDの傾向があっても、みずから工夫をしてうまく職場や家庭に適応している人もいます。例えば、常に予定表やノートを持ち歩き、必要なことは必ず記入するという工夫で約束忘れが減るかもしれません。整理したばかりの部屋の写真を撮っておき、散らかったときにその写真を参考に片づけてみるのもよいでしょう。複数の作業を同時にこなすことが難しければ、1つの作業を終えてから新しい作業に取りかかるようにすると作業の抜けが減るかもしれません。こういった工夫には周りの理解と協力が必要です。焦らずゆっくりと対処していきましょう。  

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NO.558 健康寿命を伸ばすために ~ロコモティブシンドロームとは~ ファミリークリニック越谷  西田雄介

ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)とは、「運動器の障がいのために移動機能の低下をきたした状態」のことを表し、平成19年に日本整形外科学会によって新しく提唱された概念です。運動器とは、身体を動かすために関わる組織や器管のことで、骨・筋肉・関節・靭帯・腱・神経などから構成されています。 高齢化社会を迎えている日本では、平均寿命は約80歳に達し、運動器の障がいによって、日常生活に支援や介護が必要となる方が増加しています。25年の介護が必要となった主な原因の「高齢による衰弱」、「骨折・転倒」、「関節疾患」を運動器の障がいとしてまとめると、全体の36・1%で、一番多い原因となります。また、要支援1では52・1%、要支援2では49・6%と約半分を占めており、運動器の障がいをきっかけに日常生活の自立度が下がりやすいことがわかります。脳血管障害で身体に麻痺などの運動器の障がいが生じることも多く、介護の原因に運動器の障がいが大きく関与していることが伺えます。 平均寿命が延びている分だけ、運動器の健康を長く保ち続ける必要があり、国民一人一人が運動器の健康維持に対して関心を向け、ロコモを予防するための運動習慣が推奨されています。 ロコモの対策には、みずからの運動器の機能低下に気づき、進行を予防するための運動習慣をできるだけ早い時期からスタートさせることが大切です。 日本整形外科学会公認のロコモ予防公式ホームページでは、運動器の衰えを7つの項目でチェックできる「ロコチェック」が紹介されています。7つのうち1つでも当てはまればロコモの心配があります((1)片足で靴下が履けない (2)家の中でつまづいたり滑る (3)階段を上るのに手すりが必要 (4)家のやや重い仕事が困難 (5)2キロ程度の買い物をして持ち帰るのが困難 (6)15分くらい続けて歩けない (7)横断歩道を青信号で渡り切れない)。 ロコモの予防には、毎日の運動習慣とバランスの良い食生活が必要です。「片足立ち」と「スクワット」が自宅で簡単かつ安全に行うことができ、おすすめです。毎日の生活の中で、階段を使う、1駅分歩いて通勤・買い物に行くなど、運動の要素を積極的にプラスすることもロコモ予防となります。

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